赤ワインが本当に体に良いのか徹底検証してみた
赤ワインの購入者の8割以上が健康志向目的で購入している事実
店頭で赤ワインを購入した84%の人が赤ワインは体に良いと考えている結果が出ていますが、具体的にどんな効果を期待できるかあまり詳しい人も少ないのではないでしょうか。
実際に私も赤ワインをよく飲みますが、そこまで健康に効果的と考えていませんでした。
赤ワインが健康に良いという理由には、血糖値を下げる、コレステロールを下げる、血圧を下げる、ダイエットに効果的などが挙げられています。
赤ワインと白ワインの違いってわかりますか?
ぶどうを発酵させてできるお酒がワインです。
赤ワインはぶどうの果肉だけではなく、皮や種も一緒に潰して発酵させているので赤く見えているのです。
一方白ワインは主に白ぶどうを使い、果汁だけを発酵させるので透明な液体(黄色がかった液体)になるのです。
またワインをベースにしたシャンパンやベルモット、シェリー、ブランデーなども、白ワインからお酒ができます。
ワインが体に良いと言われる理由
赤ワインが体に良いと言われ始めたのはLancet1992による『心臓病死亡率と乳脂肪消費量』の統計が発表されてからだと言われています。
それには「ワインを多く飲む国には、心臓病が少ない」というデータが多く認知されはじめました。
かねてから、ヨーロッパ諸国は心臓死亡率が高いことで知られており、動物性たっぷりの食事により、コレステロール値の上昇、よって心筋梗塞などを起こすことが原因だと言われていました。
ところが、なかでもフランスだけは違い、肉、乳脂肪の摂取量が多い=心臓病が多い、という定説には合わず、この国だけはワインを多く飲むことから、この矛盾を「フレンチパラドックス」と名付けました。
確かにワインの消費量がフランスの3分の1のドイツでは、心臓病死亡率が3倍になっているのです。フランスのグルメたちの心臓はワインに守られているのかもしれませんね。
実際に赤ワインでコレステロールが下がるのか?
ここで問題なのが、ワインで本当にコレステロールが下がるのかということで、実際に調べてみました。
赤ワインはコレステロールの酸化を防ぐのか?
サラリーマン10人がまったく同じ食事を4週間とり、最初の2週間はウォッカ500㎖、後半の2週間は赤ワイン500㎖を飲み血中から中執したLDLコレステロールを化学的に参加させる実験を行いました。
ワインは薬としての効果がある!
赤ワインを飲み始めるとコレステロールが酸化するまでの時間が長くなり、赤ワインが酸化を抑制する効果があることが分かったのです。
ワインが健康に良いという理由の多くが、「コレステロール値を下げる」と考えています。コレステロールが体に害を及ぼすのは、活性酸素により酸化せれたときに発生します。
この酸化を防ぐのが赤ワインに含まれているポリフェノールという物質なんです。
ポリフェノールは、ぶどうの皮や種に多く含まれていて、果実が紫外線で酸化するのを防ぐ働きがあります。
赤ワイン独特の渋みはタンニンと呼ばれるもので、この赤い色もポリフェノールから生まれたものだと言われております。
つまり、コレステロールたっぷりの肉料理に赤ワインはぴったりということなんです。
【さらに詳しく】ワインに含まれるポリフェーノールの凄さ
赤ワインはダイエットに効果的!?
赤ワインのダイエット効果に期待する人も多くいることで、たしかにワインのカロリーはお酒の中では低いというデータもでています。
しかし残念ながらワインにダイエット効果はまだ確認されていません。
食欲を抑えてのダイエットには少々不向きだということなんですね。
100gあたりのカロリー
- 赤ワイン 73kcal
- 白ワイン 75kcal
- ビール 39kcal
- 日本酒 113kcal
- 焼酎 201kcal
- ウィスキー 250kcal