健然ブログ

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ぶっちゃけ水分補給は冷たいものと温かいもの、どちらが良いの?

あなたの水分補給は間違っている!?正しい水分補給は、冷たいものと温かいものはどちらが良いの?


暑い、とにかく暑いというとき、ゴクゴ クッと飲む冷たい飲みもの、おいしいですよね。「我慢したの後のビールが最高!」という人や、「暑いときこそ、熱い飲み物が体に良い」という人、と意見はいろいろあります。

 

本当によい水分補給の方法は何なのか、多くの人は知らないかと思います。

 

体のなかの約60パーセントが水分

体のなかの約60パーセントが水分

人間の体にはたっぷり水分が含まれています。

 

平均して、体重の約60パーセントは水分です。そして、太っている人の水分は脂肪が多い分、少なく約50パーセント、逆にやせている人の水分は約65パーセントとなります。

 

汗などで失った水分は飲んで補い、一定量を保たなければならないのです。

汗と血液の関係

汗と血液の関係

汗の原料は体内の水分です。

 

汗をかくときは血液中の水分も使ってし まうので、炎天下や長風呂で頭がクラクラしてくるのは、血液の水分が減り、血圧が下がるからだといわれています。

 

水分だけが減るのだから、血液の濃度は増すばかりで、ドロドロになった血液は細い血管をスムーズにに流れず、非常に危険なんです。

 

もし血管が詰まれば、脳梗塞などを起こすこともあるので、たかが汗とあなどってはいけないのです。

冷えたビールは体においしい?

冷えたビールは体においしい?

乾いた喉をキーンと潤すビール。でも水分補給としての効果はあるのでしょうか?

 

ビールを500㎖を飲み、2時間後にトイレに行き、出た尿の量を比較し、実験前と2時間後の血液の粘度を調べてみた結果、水分補給としては逆効果だといわれています。

 

ビールを飲んだばかりのときは、確かにのどが潤いますが、しばらくすると、トイレにいきたくなります。実の問題はそのとき、 ビールよりも多い水分が体から多く出てしまうということなんです。

 

その量は、飲んだビールの1.5倍以上。

みさなんも何度か経験があるかと思いますが、お酒を飲んでも、すぐにトイレに行きたくなりますよね。しかも飲んだ量よりも多く排尿しているような気がしませんか?

 

実はビールには強い利尿作用があるため、飲んだ以上の水分を尿として排出してしまうのです。ビールを飲み過ぎた後、トイレが近くなって困った経験があるように、トイレにいった後の血液濃度は飲む前よりもドロドロになっているのです。

 

つまり、ビールでは体の乾きは癒せないんです。

血液中の水分量の変化

血液中の水分量の変化

人間の体では一定の水分量が保たれています。

 

通勤や仕事などで失う水分は意外に多いことと、たった1時間の通勤でコップ1杯分もの水分を汗で失っています。

 

しかし、日中は不思議なことに食事や飲み物などでほぼ同じ量の水分を補給しているのです。私たちは、知らず知らずのうちに自分の体の水分量を保っています。

 

したがって日中の血液の濃度が濃くなってきては自ら水分を補給し、サラサラの状態に、とうまく調整しています。

 

しかし、寝ている間は水分補給ができないため、血液がどんどんドロドロになっていきます。

血と汗と命の水

血と汗と命の水

体の半分以上が水で満たされている人間にとって、 水分不足ほどこわいものはありません。

 

たとえば、脳梗塞や血圧の低下による立ちくらみ、全身の脱力感や熱中症などを起こすこともあります。

 

就寝後には血液の濃度が、グングン増していくことをご存知ですか?

 

統計でも脳梗塞の40パーセントは就寝中に起きているという事実を。

 

水分不足に陥りやすい就寝中の体を守るには寝る前の一杯の水が効果的なんです。

 

あるいは枕元に水を用意しておくだけでも良いでしょう。

 

これを昔の人は「宝水」と名づけていたのです。まさに命を守る一杯ともいえるでしょう。

 

寝る前、就寝中の一杯の水は命を守る宝水

スポーツするときの水分補給

スポーツするときの水分補給

ラソンランナーが小ぶりのボトルから、水を少し口に含み、残りを体にかけているのをよく目にしますよね。

 

でも炎天下に走り続けているのに、少量の水で足りるのでしょうか?

 

運動中の水分補給は汗で失った水分の補給と、体温を下げることが目的なのです。

昔は練習中に水を飲ませない、などという鬼監督もいましたが(現在ではありえない!)、これこそ命を縮めてしまう原因なんです。

 

運動中の水分不足は熱中症の原因になるのですから。

 

しかし、まとめて大量の水を飲んでしまうと、 その吸収のために腸がフル活動しなければならず、体が逆に疲労してしまうので注意が必要です。

 

これを防ぐには、少量の水(100cc〜200cc)をこまめに飲むことが大切です。

もし、脱水症状や熱中症のおそれがある場合は、冷たい水の方が吸収が早いことも覚えておきましょう。

 

では暑い時こそ熱い飲み物は本当に体に良いのでしょうか?

 

ご説明します。 

暑い時こそ、熱い飲み物

暑い時こそ、熱い飲み物

夏でも温かい飲み物が体に良いという人も多いです。

その節の根拠はあるのでしょうか?

 

答えは、ホットでは素早く渇きを癒せないんです。

 

温かい水と、冷たい水を飲むのでは、冷たい水のほうが早く乾きをいやせることがわかっています。当然ですよね。

 

これは、水分が体に吸収されるまでの時間は、その温度に左右されるからだといわれています。

 

冷たい水は胃を通過してすぐに腸へ到達しますが、逆に熱いお湯はいつまでも胃にとどまってしまうのです。水分は腸で吸収されるので、お湯はなかなか吸収されないのです。

 

では、なぜ昔の人は冷たいものはダメ!と言い聞かされてきたのでしょうか?

 

それは、冷たいものは吸収が早いだけに胃腸を刺激し、下痢などを起こすことがあるからなのです。

早く水分を補給したいときは冷たいもの、胃腸をいたわるなら温かいものと目的に合わせて選ぶことが、昔も今も変わらないのです。

 

でも暑い時こそ、冷たい飲み物が欲しくなりますよね!

 

私たちの体温は常に37℃前後で十分な機能を発揮できるようにできています。

キンキンに冷えた冷たい飲み物が体内に入ってくると、胃が冷やされ、消化管の調子が悪くなってしまいます。

 

脱水予防や熱中症対策には常温かやや冷たいぐらいの飲み物がおすすめなんです。

正しい水分補給をするために

正しい水分補給をするために

水分補給を目的に水筒を持つのなら常温かそれに近い温度の飲み物を入れると良いでしょう。また冷たい飲み物を飲む場合には量は少なめに飲み、一気に飲まないように注意しましょう。

 

多量の汗をかく場合には、ミネラルだけでなく塩分補給も大事です。逆にアルコールは脱水のもとになるので、避けた方が良いです。

 

コーヒーなどのカフェイン摂取はとくに気にしなくても大丈夫!

カフェインは尿量が増えますが、アルコールの場合と作用が異なり、健康に問題がでるほどの尿量増加作用はないと言われています。

 

私たちに欠かせないミネラル。

正しい水分補給で血液サラサラ、健康な体を維持していきたいものですね。