毎日コーヒーを飲むメリットとは。毎日飲めば長生きすることも。
コーヒーといえば、カフェイン。カフェインがからだに良くないといわれてましたが、適量を守って飲めば、健康や美容に良いことがわかっています。
コーヒーのことを調べてみると、毎日飲めば、飲まない人よりも長生きするという調査結果もでているらしいとのこと。
そんなコーヒーのどのような効能などについてご紹介いたします。
目次
もともとコーヒーは薬だった
コーヒーが日本に紹介されたのは、今から200年前だと言われています。
京都の宮家の侍医広川はその著書「長崎聞見録」に「溜飲を消し、気を下ろす。」とコーヒーの効能が示されております。南蛮渡来のこの飲み物は、当初【薬】として広められたらしく、今日では、世界有数のコーヒー消費国の日本となっています。
一人当たりが1年で100杯のコーヒーを飲んでいることになる計算で、どうやらその効能については忘れられてきているみたいです。
世界中の人々を魅了したコーヒー
コーヒーが本格的に飲まれ始めたのは15世紀後半の頃、イスラムの国だったといわれています。最初はアラーへの祈りを捧げるときの『眠気ざまし』だったが、人々のあまりの熱中ぶりにコーヒー禁止令まで出るというほど。
ワイン同様の興奮作用があることがその理由で、翌年には禁止令が解かれるほど、コーヒーの人気はとても高かったそうです。
ドイツでは18世紀にコーヒーの大流行でビールが売れなくなるという現象も発生するほどだそう。
コーヒーを毎日飲むメリット
コーヒーには様々な効果があると実証されています。
では、健康面でどのような効果があるかご紹介していきます。
ダイエット効果
コーヒーを飲む一番の理由がダイエットに効果的だという方が多いのではないでしょうか。
コーヒーにはカフェインが含まれており、その成分には脂肪燃焼を促す効果があります。
リパーゼと呼ばれる脂肪分解を助ける膵臓に含まれる消化酵素を活発にする効果が、それが脂肪燃焼の効果が高まるのです。
またポリフェノールの一種で含まれるクロロゲン酸は脂肪分解と脂肪吸収を抑える効果があるのです。
よって脂肪吸収を抑え、脂肪燃焼をする効果があるといわれています。
コーヒーを飲むタイミング
脂肪吸収の抑えと脂肪燃焼の効果があるため、コーヒーは食後に飲むのがおすすめ。
できればホットコーヒーで飲みましょう。
脂肪を分解した状態での運動なら、大体20〜30分前に飲むのがおすすめです。
入浴前に飲むのも◎
発汗作用のあるコーヒーには入浴の30分前に飲みましょう。半身浴で浸かると効果的です。
生活習慣病予防の手助けになる
1日2、3杯のコーヒーで糖尿病のリスクが低下することがわかっています。
コーヒーには数多くの成分が含まれており、そのなかには2型糖尿病など生活習慣病の予防につながるものが含まれています。
コーヒーをほとんど飲まない人に比べて、2型糖尿病を発症するリスクが、男性で17%、女性で38%低下することがわかっています。
目覚し効果
コーヒーを飲む一番の理由の一つに目覚まし効果があります。
一般に知られている、コーヒーの目覚まし効果は、その成分が中枢神経に働きかけるといわれています。
東京大学医学部薬理学教室で長期間に渡り実験が行われており、カフェインレスとカフェイン入りのコーヒーで比較する実験が行われました。
カフェインレスでは成績が上がらず、カフェイン入りのコーヒーでは成績が上がり続けることがわかりました。
実験でも、計算式の成績をアップさせることが分かり、運動面でも長距離を走り、疲労が大きいほど、コーヒーの効果が強く表れています。
つまり、疲労で集中力が鈍ったときほど、コーヒーのカフェイン効果が続くということなのです。
興奮を沈める効果
目覚まし効果ばかりが注目されがちなコーヒーですが、実は興奮をしずめる効果もあることがわかっています。
興奮や緊張で神経が高まったときにコーヒーを飲むと、すばやく神経を鎮静させ、リ ラックスすることができます。
つまり、コーヒーは疲労や眠気で神経が鈍ったときは覚醒させ、逆に興奮で神経が高まったときは鎮静させてくれる働きがあるのです。
漢方では人間の体の陰陽の調和を大切にする教えがあり、身心が陰のときは陽に、陽のときは陰にするコーヒーの効果はきわめて漢方的だと言えます。
就寝前のコーヒーでよく寝れるという結果もでています。
冷え性や、低血圧に効果的
世界中で最も多くコーヒーを飲むのは寒い北国の人々。
それはコーヒーが体を暖めてくれるからなのです。
実際にぬるいコーヒーを飲む前と飲んだ後では熱量の違いがはっきりと出てきます。コーヒーの成分がエネルギー代謝を高めたためで、その効果は1杯分がジョギング2分間に匹敵するほど。
でも、その効果には個人差があり、誰にでも効くとは限りません。
コーヒーの漢方的効果をまとめると、代謝を促し、体を暖めることと利尿効果があります。
したがって、冷え性、低血圧やむくみのある人に効果的だということです。
ただ、コーヒー中のクロロゲン酸という成分が胃を刺激するので潰瘍のある人にはおすすめできません。
胃酸過多や胃潰瘍の人、また健康な人であっても空腹であるときにコーヒーを飲むことで、胃液が不必要に分泌されるために胃壁が荒れ、胃痛がおこると言われています。
コーヒーを飲む時の注意点
カフェインをとりすぎると依存体質になってしまう恐れがあり、過剰摂取が常習化してしまいます。他にも胃潰瘍や皮膚疾患なども懸念しないといけません。
ここではコーヒーを飲む時の注意点などをご紹介します。
空腹時
空腹時にコーヒーを飲むと、お腹が痛くなることがあります。
これは、コーヒーのカフェインに胃酸を分泌させる働きがありますが、胃は空っぽなので、胃酸で傷ついてしまうからです。
就寝前
コーヒーの覚醒作用により、眠れなくなってしまうことがあります。寝る前は水やホットミルクにしておきましょう。
寝る前のコーヒーは良いと記事がいくつかありますが、カフェインの作用を逆手にとることで効果があるといわれています。条件があるのですが、ブラック派の方はおすすめしません。
朝9時前のコーヒー
朝の眠け覚ましとしてコーヒーはおすすめなんですが、意外にも飲んではいけない時間帯というものがあります。それは9時前。
人間の体は自然に体を覚醒させるため8時〜9時の間にコロチゾールが活発に分泌されるそうです。コロチゾールが大量に分泌されている時にコーヒーを飲むとカフェインに対する耐性ができてしまい、飲めば飲むほど覚醒効果が得られないといわれています。
体調がすぐれないときは飲まない
体調が悪い時のコーヒーはさらに悪化させる恐れがあるためにおすすめできません。
頭痛を抑える効果もあると言いますが、飲み方を間違えるとさらに悪化させてしまうおそれもあります。
頭痛、下痢ぎみ、風邪など体調がすぐれない場合は飲まないようにしましょう。
缶コーヒーはなるべく避ける
コンビニや自販機で買える缶コーヒー毎日飲んでいる人は注意が必要です。(ブラックも含む)
原材料の蘭を見ればわかりますが、馴染みのない添加物や人工的なものが入っています。習慣的に飲むなら、缶コーヒーから自家製ドリップコーヒーに変えましょう。
インスタントでも原材料がコーヒーだけなので特に問題はないと言われています。
毎日おいしくコーヒーを飲むコツやタイミング
毎日おいしくコーヒーを飲むコツは?どのタイミングで飲めば良いのでしょうか?
ブラックコーヒーで飲む
砂糖やミルクをたくさん入れて飲むと、当然カロリーの摂りすぎになります。
1杯8キロカロリーのブラックコーヒーがおすすめです。
挽き豆でドリップコーヒーで飲む
インスタントではなく、挽きたてのコーヒー豆をドリップ指定れたコーヒーの方が、有効成分が多く効果的です。香りも楽しめるため、リラックス効果も得られます。
1日4杯くらいがちょうど良い
コーヒーには消化促進作用があるので、一番のタイミングは食後です。
また昼食と夕食の時間が6~7時間離れている場合は、その間に1度、コーヒーブレイクを挟んでも良いと思います。
各食後に1杯ずつで3杯、昼食と夕食の間に1杯なので、これで4杯になりますね。
1日で飲む回数は3杯〜4杯くらいがちょうど良いでしょう。
コーヒーを飲む時はブラックにしたほうが良いです。砂糖などが入っているとカロリーオーバーになってしまうので入れるなら控えめに。
朝に飲む1杯のコーヒーはおいしい!
1日の始まりは1杯のコーヒーから!健康的なコーヒーの飲み方をお教えします。
朝から身体の感覚を活発にするためには、やはりホットがおすすめです。
成分は変わりませんが、朝からシャキッとしたいなら、冷たいアイスよりもホットで飲むほうが良いです。
そして朝食を必ず摂りましょう。
コーヒーには胃腸の働きを活発化する効果があります。しっかりと朝ごはんを摂ることでこの効果が得られます。
また8時〜9時の間は避けて飲むタイミングにも注意してください。
朝ごはんをコーヒーだけというのもやめておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。コーヒーに関する効果でした。
コーヒーは健康によく、毎日飲めば飲まない人よりも長生きするという調査結果もでているらしいので、日頃なんとなく飲んでいるという人は、これからは気にかけながら楽しく飲んでみてはいかがですか?