牛乳は噛んで飲むが正しい!賢く選んでダイエット!
現在、日本で売られている牛乳の種類は、 パッケージの形や容量で数えると、数万種以上もあるといわれています。
ところで、みなさんはどうやって牛乳を選んでいますか?
賞味期限と値段で購入する人、けっこう多いのではないでしょうか?
牛乳についてよく知れば、もっと賢くおいしく利用できるはずです。ここでは牛乳を賢く選んで、もっとおいしく飲む方法をご紹介します。
こんなひとに読んでほしい
- 牛乳の種類を知りたい
- どの牛乳を飲むとダイエットに効果的か知りたい人
- 牛乳を飲むとお腹を壊す人
目次
牛乳の脂肪は【コレステロール値】を下げる?
牛乳に含まれる乳脂肪分はごく細かい粒で、消化吸収率は98%です。油脂食品のなかでは最も消化が良いと知られています。
乳脂肪のなかの脂肪酸の分子が細かく、肝臓で速やかに代謝されるため、動物性脂肪でありながらコレステロール値に影響しないといわれています。
脂肪分の3分の1が不飽和脂肪酸であることや、乳清たんぱく質などの働きが、むしろコレステロール値を下げるという説もあるんです。
『牛乳』と呼ばれるもの
ここでは一般的に牛乳と呼ばれるものをご紹介します。
- 牛乳・・・生乳だけを原料とし、乳脂肪分3%以上、無脂乳固形分98%以上の製品。成分無調整牛乳、3.5牛乳、3.7牛乳、各地名を冠した牛乳などが有名です。
- 加工乳・・・生乳にクリームやバターなど乳製品を加えて乳成分を増やしたものや、乳脂肪の一部を除いたものです。濃厚牛乳、ローファッ ト牛乳などがこちら。
- 乳飲料・・・生乳や乳製品に乳製品以外の成分(コーヒー、果汁、栄養素など)を加えたものです。
『牛乳』はさらに4つに分類される
「成分無調整」
搾乳したままの生乳を加熱殺菌したものが「成分無調整牛乳」と定義されています。
生乳100%を原料とし、水や他の原料を加えたり、成分を減らすことを一切行いません。
「成分調整牛乳」
生乳の一部の成分(水分、乳脂肪分、ミネラルなど)を除去したりした調性牛乳。
「低脂肪牛乳」
「低脂肪牛乳」は生乳から遠心分離で乳脂肪分の一部を減らして低脂肪に仕上げたもの。
「無脂肪牛乳」
低脂肪よりさらに脂肪を取り除き、乳脂肪分を0.5%未満にしたものが無脂肪牛乳。
乳脂肪分の量でおいしさが決まる
上記の成分無調整牛乳に比べて低脂肪牛乳は乳脂肪分が4分の1なので、ダイエットにはおすすめですが、実際「おいしくない」から買わないという人も多いですよね。
牛乳は大きく分けて『乳脂肪分』『無脂乳固形分』に分けられます。
『無脂乳固形分』は、たんぱく質やカルシウム、乳糖などの脂肪分以外の成分が含まれています。
低脂肪牛乳は『乳脂肪分』を減らした分だけなので、『無脂乳固形分』の割合が増えることになります。
ローファット牛乳または低脂肪乳の成分表示を見ると、『乳脂肪分』1.5%に対して、『無脂乳固形分』は10.0%です。成分無調整牛乳の『無脂乳固形分』は8.0%程度なので、明らかに前者のほうが高いことがわかります。
この『無脂乳固形分』が、実は牛乳の味に深い関係があるのです。
『乳脂肪分』と『無脂乳固形分』をそれぞれ少しずつ濃くしていったときに感じるおいしさの変化を調べたところ、『乳脂肪分』に比べて『無脂乳固形分』は濃くなればなるほど飛躍的においしさがアップすることがわかっています。
つまり低脂肪牛乳をおいしいと感じるのは、この『無脂乳固形分』の濃さによるものなのです。低脂肪乳はとてもおいしく、且つダイエットに的した飲み物だと言えます。
牛乳カルシウムのすぐれた性質
牛乳嫌いの子なら一度は言われたことがある言葉『牛乳飲まないと大きくなれないよ』には根拠があるのでしょうか?
それでは、牛乳の成分の仲でも骨の発育に欠かせないカルシウムに注目してみましょう。
食品のカルシウムは酸性の状態でしか溶けないということなので、小腸のなかでは中性か弱アルカリ性なので、せっかくカルシウムを摂取しても吸収が悪いです。
しかし、牛乳のカルシウムには乳酸の働きで溶けやすく、他の食品のカルシウムに比べて吸収されやすいことがわかっています。
また、牛乳のたんぱく質に含まれるカゼインという成分が分解されるときにできるペプチドという物質に、小腸内でカルシウムの吸収をよくする働きがあります。
つまり思春期には積極的に牛乳を飲むと身長が伸び体も大きくなる!は正解。
ぜひ、飲んで大きくなりましょう!
牛乳で腹痛やお腹ゴロゴロには
牛乳を飲むとお腹が痛くなったり、ゴロゴロしたり、ひどいときには下痢をすることがあります。「乳糖不耐性」もちの人が牛乳を飲むと、お腹のなかに水素ガスが発生することで、腹痛や気持ち悪さを引き起こしてしまうのです。
牛乳の乳糖はラクターゼという分解酵素によって小腸で分解されます。
このラクターゼが少なかったり、十分に働かないと、乳糖は大腸で発酵してガスを発生し、その刺激でお腹ゴロゴロや、腹痛、下痢を引き起こすのです。
ラクターゼは乳だけで育つ乳児のころには誰にでも備わっていいますが、成長して母乳や牛乳を飲まなくなると、だんだん減っていき、働きも弱くなっていきます。
牛乳を毎日飲む人とたまにしか飲まない人と比べてたまにしか飲まない人には「乳糖不耐性」の人が多く、牛乳=下痢しやすいという勘違いする人も多くいます。
少しずつ牛乳を飲む数を増やし、 働きを強めていくことで耐性を作ることができます。
『牛乳は少量ずつ、ゆっくりと噛んで飲む』は正しい
『乳糖不耐性』の人は、毎日牛乳を少しずつ飲み、だんだん量を増やしていくと良いでしょう。飲むときはゆっくり、少量ずつ、かむようにして飲むことが大切です。
冷たい牛乳より温めたほうが刺激が少ないのでおすすめ。また、牛乳にヨーグルトを加えると、ヨーグルトの乳酸があらかじめ乳糖を3割ほど分解するので、乳糖不耐性は起きにくくなります。
毎日飲んでこそ無敵の健康
牛乳の栄養がわかったら次は牛乳の効果についてをざっくりご紹介します!
精神安定効果、基礎代謝を上げる、便秘対策、貧血対策、骨粗しょう症対策など申し分ないほどの効果が得られます。