健然ブログ

自然食材を使った健康法やダイエット、アンチエイジングなどためになる記事を中心に紹介しています。

不快な胃の悩み、胃もたれや胸やけに効果的な対処法

胃の調子が悪いと本当に不快で辛い。あなたの胃の悩みと正体とは

胃の調子が悪いと本当に不快で辛い。あなたの胃の悩みと正体とは

胃の壁と書いて胃壁は強力な筋肉でできていて、お腹いっぱい食べるとなんと2ℓまで膨らむといいます。それは2ℓペットボトル1本分!胃壁は筋肉でできているので、その膨張に耐えることができます。

そしてその筋肉が強く収縮することで、食物と胃液を混ぜ合わせ、消化しているということなんです。

胃もたれと胸やけの違い

胃もたれと胸やけの違い

あなたの胃の不快感は胃もたれのせいでしょうか?

それとも胸やけですか?

どちらも文字どうり胃部が重苦しいのが胃もたれで、胸がムカムカするから胸やけなんですが、実際に胃の中でどのようなことが起こっているか気になりますよね。

結論からいうと【胃液が多すぎると胸やけ】【胃液が少ないと胃もたれになるということなんです。

胸やけの正体

胸やけした人は胃液が食道まであふれて、胃液の強い酸性のために食堂の壁が荒れてヒリヒリと痛む状態が胸やけの正体なんです。

主な症状は、げっぷがよく出る、空腹時の胃痛、食欲旺盛になっちゃう。ちなみに胃液の酸性度は1〜1.4PH。梅干しと比較すると梅干のあの酸っぱさの100倍ということなんです。こわ!

胃もたれの正体

胃もたれを感じた人は変色部分が少なく、胃液があまり分泌されていないんです。

胃の動きも鈍く消化が遅いので、食べ物がいつまでも胃にとどまるという感じなんです。常にお腹が張った状態で、息もくさく、食欲不振になるんです。

胃もたれ、胸やけ、どらも原因は【胃液】

胃もたれ、胸やけ、どらも原因は【胃液】

ここでは胃液が盛んに分泌されるときと、分泌がおさえられるときはどんなときなのかをご説明します。

胃は常に平常時の酸性度を保とうと頑張っているんです。酸性度が下がると、胃は入ってくる雑菌などに備えて、より早く酸性度を戻さないといけなくなるんです。

そのため、盛んに胃液が分泌されることがわかっています。

運動や食事、タバコや熱い湯に入るときは、酸性度を弱めることが分かっています。食欲が刺激されただけで胃液が分泌されて、また熱い湯に入ると胃液の分泌は抑えられる。つまり、胃液の分泌が抑えられている状態は、胸やけを起こしやすい状態ということなんです。少々複雑ですね。

胃で消化しやすい食べ物、しにくい食べ物

胃に良いとされる食品をいくつかピックアップしてみました。

消化しやすい食べ物

■穀類・豆類

軟らかいご飯、食パン、うどん、そうめん はるさめ、じゃが芋、里芋、さつま芋

※下痢の時は発酵しやすいさつま芋は避けてください。

■卵・肉 魚・大豆

半熟卵、炒り卵、卵豆腐、茶わん蒸し、オムレツ、ひらめ、かれい、たら、生鮭 かき、しらす、鶏肉(皮・脂身なし)、ヒレなど脂身のない肉、豆腐、高野豆腐 湯葉、きなこ、引割り納豆、牛乳、ヨーグルト、チーズ、ミルクゼリー、プリン、ババロア

※下痢の時は大豆製品は豆腐のみ。牛乳・ヨーグルトは料理の形で使う。

■油脂類

バター、マヨネーズなど乳化した油脂、サラダ油、オリーブ油(少量)

※下痢の時はバター等の乳化した油脂は少量使えます。

■野菜・海草類

大根、かぶ、人参、白菜、キャベツ、レタス、かぼちゃ、なす、トマト(皮なし)、 玉ねぎ、小松菜、ホウレン草、春菊(葉の柔らかい部分)、カリフラワー、 ブロッコリー、ゆりね、生わかめ(柔らかいところ)

※下痢のときは野菜は一食100gを目安に、海草類は焼き海苔や海苔の佃煮、寒天などを少量から始めましょう。

■果物

りんご、バナナ、桃、イチゴ

■その他

白湯、麦茶、番茶

消化しにくい食べ物

■穀類・豆類

硬いご飯、酢飯、赤飯、チャーハン、そば、ラーメン、焼きそば、 スパゲティ、インスタントラーメン(カップ・袋)

■卵・肉・魚・大豆

生卵、固ゆで卵、マグロのトロ、うなぎ、さんま、ぶり、さば、ニシンなど脂肪の多い魚、 豚バラなど脂肪の多い肉、焼肉、大豆、生揚げ、油揚げ、がんも、枝豆

■油脂類

天ぷら、フライなどの揚げ物 揚げ菓子、油脂の多い菓子 油脂を多く使った料理

■野菜・海草類

ごぼう、たけのこ、ふき、とうもろこし、わらび、ぜんまい、にら、漬物、メンマ、 ザーサイ、ピクルス、ひじき、茎わかめ、きのこ、こんにゃく、しらたき

■果物

柿、梨、パイン、レーズンなど干した果物

■その他

アルコール飲料、炭酸飲料、コーヒー、紅茶、緑茶、香辛料、カレー・シチューのルウ、佃煮

胃酸の多い野菜、脂っこいものは胃の負担!

"胃酸の多い野菜、脂っこいものは胃の負担!

胃酸に含まれる消化酵素はタンパク質しか消化しないことがわかっていいます。

したがってタンパク質を含まない野菜や果物は、ほとんど胃で消化されないんです。胃の調子が悪いときは、よかれと繊維の多い野菜を摂るのはかえって胃の負担になりがちです。

チーズや白身魚など良質のタンパク質は、傷んだ胃壁を回復させる効果があるので、ぜひ参考にしてくださいね!

これってダイエットにも効果的ですよね。消化の良いものを積極的に食べれば胃腸の調子もよくなり、便秘解消にもつながるんですから!

おわりに

典型的な胃の不調である胃もたれと胸やけの原因はまったくの正反対なんです。

胃もたれに効く薬は胃液の分泌を助ける効果があり、胸やけに効く薬は胃液の分泌を抑える働きをするんです。症状がはっきりはわかるなら、その専門の薬を飲みましょう。

日本の胃腸薬の大半は総合胃腸薬と呼ばれるものが多いから「胃痛・胃もたれ・胸やけ・食べ過ぎ・飲みすぎ・二日酔い・・・」と、たくさん症状が書かれています。症状がはっきりとわからない場合は、とりあえず総合胃腸薬を飲むことをおすすめします。