乾燥肌対策を心がけるには、肌タイプを見極めることが大切
お肌の天敵『乾燥』。実は、ほとんどの女性の肌は「乾燥」していると言われています。
しっかり保湿ケアしてり、肌に合わない化粧品を使っていても効果がでませんよね。自分がどのような肌なのか、よく分からない方も多いと思います。
自分の肌タイプをを知っていますか?
自分の肌タイプが分からない人、乾燥対策についてご紹介します。
目次
「オイリー肌」だと勘違いしている
美肌には皮脂が大切ですが、自分の肌を、皮脂が過剰に分泌されるオイリー肌だと勘違いしている人も多くいらっしゃいます。
実は、本当の「オイリー肌」の人というのはほとんどいません。
10代のニキビなどの相談者を除けば、100人にひとりいるかどうかです。
皮脂の分泌量が多い肌タイプのこと。
肌のテカリやニキビなどの肌トラブルにつながりやすくなります。また、オイリー肌には2種類あり、油分と水分がともに多いオイリー肌と、油分は多いけれど水分が少ないインナードライ肌です。
午後になると顔がテカる
肌の細胞は生きていて、常に新陳代謝をしているのですからテカテカしてしまうのは自然なことなんです。むしろ、それが美しいツヤのもとでもあるのです。
また、オイリー肌だと思う人にTゾーン以外はどうでしょうか?
あまり気にならなく、むしろカサつきが気になる、という人も多いのではないでしょうか。
これはTゾーン以外は乾燥肌になっている、いわゆる「混合肌」の人です。
とくに頬や目のまわり、口角のあたりの皮脂が不足気味。
カサカサしていたり、細かいシワができていたり、ハリがなくなっていたりします。
パッと見にはわからなくても、肌にルーペをあてて見るとわかります。
細かい線が無数に走り、粉を吹いていたりします。
まずは自分の肌タイプをしっかり見極めて、それに合わせたケアをすることが必要です。
混合肌なのにオイリー肌だと思い込んで、今まで皮脂を取り除くことばかりを考えていたなら、しっかり保湿ケアをしてみてください。
必ず肌は変わります。
日中の「肌のくすみ」も乾燥が原因!?
朝、スキンケアとメイクでベストな肌の状態をつくっても、夕方になると化粧がくずれて肌がくすんだり、カサついたりするという話はよく聞きます。
確かに日中に汗をかいたり、皮脂が分泌されたりすることで化粧はくずれやすくなります。とくに皮脂によるくずれは気にする人が多く、ファンデーションなども皮脂に強いというのがウリになっているものもあります。
朝、徹底的に洗顔をしたり、あぶらとり紙などで日中こまめに皮脂を取ってしまうと、肌を覆うものがなくなり、今度は乾燥をまねきます。
乾燥すると肌を守ろうとして皮脂の分泌量が増えますが、バランスよく分泌されないため、肌がくすんでしまうのです。
乾燥対策は朝や夜よりも「日中」がポイント
スキンケアというと、朝と夜だけと思っている人が多いと思います。
実は日中のケアこそ、大切なのです。
朝メイクしたときのうるおいを保ちたいなら、必ず日中もスキンケアは忘れないでください。
メイクの上からでも構わないので、気になったときに乳液やクリームなどの保湿剤を手のひらでよく伸ばし、目のまわりや頬、口のまわりなど乾燥しやすい部分に、軽くおさえるようにぬる事が大切です。
保湿と同時に忘れてはならないのが紫外線ケア。
朝ぬったUVクリームの効果が日中もずっと続くわけではありません。
こまめにぬり直す必要があり、こちらもメイクの上からで大丈夫。近頃は保湿効果のあるUVクリームも出ていますので、保湿と紫外線、同時にケアがすることができます。
Tゾーンや小鼻のテカリが気になるなら、やわらかいティッシュで軽く脂浮きをおさえます。このときには必ず化粧用や鼻炎用のティッシュを使ってください。
ティッシュを水で濡らしてかたくしぼって、あてるだけでも大丈夫です。
たったこれだけのケアですが、こまめにすれば化粧くずれがおさえられるだけでなく、皮脂の取りすぎを防いで肌をしっかりガードすることができます。
肌の印象の決め手は「皮脂」で決まる
洗顔で肌を「干上がった畑」にしているならいますぐ、洗顔方法を変えましょう。
洗顔こそ美肌の基本と信じている人に、洗いすぎはかえって肌によくないという事をご紹介しました。
顔を洗って潤いを保つのはほんの一瞬だけで、すぐに乾燥しはじめます。また、洗いすぎは、肌を干上がった畑にしているのと同じなのです。
そんな状態になった肌に、上質の乳液やクリームをぬっても、2〜3時間もたてば、再び肌は乾燥し始めます。
もともとのお肌が干上がっている状態なので、しかたありません。
上手に洗顔をする方法とは
では、「洗顔」をしてはいけないのでしょうか?
そんなことはありません。洗顔はスキンケアには欠かせないので、その日のメイク、汗やほこりなどの汚れを取ることは大切です。
現在市販されているクレンジング剤は、メイクを強力に落とす成分が入っていたり、洗い上がりの感触をよくするために洗浄力が強いものが多く、それらを使って毎日洗顔すると、皮脂の取りすぎになってしまうのです。
皮脂を取りすぎるくらいなら、マスカラの落ちがいまいちで、目の下に黒く残っているほうがまだ良い。メイクが残っていても肌の新陳代謝で汚れはいずれ取れていくのだから。
多くの人が勘違いしている色素沈着
落としきれなかったメイクの色素が肌の内側に入り込むということはありません。
シミになる原因は、メイクを落とすときに洗いすぎて乾燥や炎症が起こり、新陳代謝がくずれてしまうからだと言われています。
皮脂が溶ける温度は、41〜42度と言われています。ですから、クレンジング剤を使ったうえに、お湯で流すと、皮脂はほとんど取り除かれてしまうのです。
ここで注意しておきたいのが、お湯は蒸発しやすいため、洗顔を終えると、表皮についていた水分がとんでしまい、肌はあっというまに乾燥するという事です。
その繰り返しが肌トラブルや老化の原因になるのです。
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皮脂の分泌量は顔のゾーンによって違う
みなさんもご存じのとおり、皮脂の分泌量が多いのはTゾーンです。ここは、洗顔してもすぐに皮脂の分泌が始まり、2時間もすると元に戻ります。
一方、目の下の皮膚の薄いところは、皮脂が戻ってくるのに48時間もかかります。
48時間というと2日間。普通に生活していて、2日間も顔を洗わないということはないでしょう。
目の下は、洗うたびに皮脂が奪われ、乾燥して、シワやシミができやすくなる。
洗顔は皮脂の分泌量に合わせてするのが基本。念入りに洗うのはTゾーンのみ。
あとの部分は、こすらずにサッと流すだけでOK。
お湯ではなく水で洗い流すことで皮脂が溶け出さず、浮き上がった汚れだけを落とすことができます。
「天然の美肌クリーム」は皮脂
からだはひとりひとり違い肌の作りもひとりひとり違います。
私たちのからだの皮脂は、その人のからだがつくりだした、その人のためだけの天然の保湿クリームです。
洗顔は大切ですが、皮脂を取りすぎてはいけません。
皮脂があったほうが、化粧品が肌になじみやすくなります。それにより、長くいい状態を保つことができるのです。
基本的に乳液やクリームなどは、足りない皮脂を補い皮脂膜をつくるためのものです。たくさん使えばそれだけ効果があるというわけではありません。あくまで補うためのものと考えてください。
「保湿力」次第で肌の若さが保つ
皮脂は分泌量が多すぎても、少なすぎても肌トラブルが起こります。
しかし、基本的にほとんどの女性が、乾燥に傾いていると言って良いと思います。
だからこそ、皮脂を取りすぎないケアが重要になってくるのです。
皮脂の分泌量は、1日の時間帯でも変わります。
活動量の多い日中は、汗をかくため皮脂も増えますが、朝方や夜は少なくなります。
また、季節によっても変わります。夏は気温が高いため、皮脂腺が活発化して皮脂が増えますが、冬は減ります(ただし、現代では夏場もエアコンがきいているため、 通年乾燥しやすい傾向があります)。
年齢によっても異なり加齢とともに減っていきます。
また、閉経すると女性ホルモンの分泌量は減るため、より一層の保湿、お湯を使わない洗顔の徹底が必要になります。
保湿次第で肌の若さが決まると言っても過言ではないのです。
生理前になると、肌が乾燥しやすくなったり、逆に脂っぽく感じたり、あごのあたりにポツンとニキビができたりしませんか?
時間帯、季節による変動以外に皮脂の分泌量に影響を与えているのが、女性ホルモンです。
女性ホルモンとは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンのこと。
それぞれの分泌量が月経周期に応じて、多くなったり少なくなったりします。
月経前、3~10日くらいになるとプロゲステロンの分泌量が増え、その結果皮脂の分泌量も増え、ニキビなどができやすくなります。また、皮脂のバランスがくずれることで乾燥をまねく人もいます。
自分の月経周期による肌の状態を把握して、ホルモンの分泌リズムを利用しながらケアをしていくことが美肌をつくるカギになります。
まとめ
いかがでしたか。
- 自分の肌タイプをしっかり見極めて、それに合わせたケアをすることが必要
- お湯ではなく水で洗い流すし、浮き上がった汚れだけを落とす
- 皮脂の分泌量は、年齢によっても異なり加齢とともに減っていく
- そのため皮脂を取りすぎないケアが重要
しっかり洗顔方法を守って、保湿ケアをすることが大切なんですね。