健然ブログ

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血管のアンチエイジング『抗糖化』と『動脈硬化』の深い関係

血管のアンチエイジング『抗糖化』と『動脈硬化』の深い関係

カラダを老けさせる大きな原因のひとつが活性酸素であることは、ここ数年でよく知られるようになりました。

まさに「抗酸化」はアンチエイジングのキーワードですよね。

抗酸化以外に、ここ数年で新たに認知されるようになったキーワードがあるのをご存じですか。それは、「抗糖化」です。

この言葉について説明するためにも、まずは「糖化反応」についてふれておきましょう。

糖化反応がカラダに及ぼす悪影響

糖化反応とは、簡単に言うと、糖質がたんぱく質と結合する反応のことです。

そして、たんぱく質が糖化反応を起こすと、「AGEs」という物質ができます。

AGEsとは

AGEsはもともと食品に含まれている場合と、加熱調理の際に生まれてくる場合、そして、私たちのカラダの中で生まれてくる場合があります。

カラダの中で生まれてくるAGEsは、私たちが糖質を一度の食事でとりすぎたとき、血中に漂っている余分な糖質と体内のたんぱく質が結びつくことでできます。

このカラダの中で生まれたAGEsは、私たちのカラダにさまざまな悪影響を及ぼすのです。

AGEsの危険性

体内でできたAGEsは、老化をはじめ、糖尿病の合併症や動脈硬化、肌のトラブルや骨粗しょう症、さらにアルツハイマー病など、いくつもの病気の発症に関係していることがわかってきました。

中でも問題が大きいのが、動脈硬化との関係です。

動脈硬化とは

心臓から血液を全身に運ぶための血管である動脈の壁が弾力を失って硬くもろくなった状態です。

血管の弾力が失われて固くなるとどうなると思いますか?

しなやかさを失い、破れやすくなります。

そのため、動脈硬化が進行すると心臓病や脳卒中などが起こります。

人間は血管から老いるといわれていますが、その原因が動脈硬化なのです。

私たちのカラダを老けさせる強敵AGEsをできるだけ作らないようにしようというのが、「抗糖化」です。

AGEsを作り出す最大の原因は、糖質のとりすぎ

抗糖化の第一歩は、まずは血糖値を急上昇させないこと。

甘いものなど糖質を多く 含む食品を空腹時や日常的に過剰摂取したり、食物繊維が少ない食事をすると食後に高血糖となり、糖化が進みやすくなると考えられています。

普段から甘いものに目がないという人は、先々の人生を考えて、甘いものを控えることを強くおすすめします。後悔先に立たずです。

抗糖化を目指す生活を

糖化が進むと、老化が早くなっていきます。

反対に、糖化を避ければ、老化を遅くすることが可能です。

早く老けるか老けないかは、糖化をどう防ぐがで大きく差がでてきいます。

食生活において、ちょっとした改善を心がけてさえいれば、糖化を食い止めることは可能なのです。

糖化予防にはサプリメントも有効です。

5年後、10年後、20年後も若々しい肌と健康な体を保つために、今日から抗糖化生活を始めませんか?

揚げ物は、揚げたてを食べないと血液ドロドロに

甘いものと脂っこいものは誰しも大好きなはず!

次は、揚げ物を召し上がるときに注意してほしいポイントがあるのでご紹介します。

とんかつやエビフライ、唐揚げや天ぷらなど、揚げ物は人気メニューのひとつですよね。

市販のお弁当には必ずと言っていいほど何かしら揚げ物が入っていますし、スーパーの お惣菜売り場にはずらりと揚げ物が並んでいます。

知らない人も多いと思いますが、揚げ物にはできる限り揚げたてを食べないと、血液ドロドロ状態になる危険性があるのです。

ではなぜ、血液がドロドロになるのでしょうか。

油は空気にふれることで酸化する

油が酸化すると、動脈硬化の一因であり老化を招く、過酸化脂質を作り出してしまいます。

過酸化脂質は、私たちの体内でも脂質が活性酸素の影響を受けて作られています。

これをいかに減らすかが、健康的な食生活の課題のひとつでもあるわけですが、調理後、時間がたった揚げ物や脂肪を多く含んだ食品を食べるということは、食べ物の中にすでにある過酸化脂質をわざわざ体内に取り込んでいることになるのです。

POINT

血液中の過酸化脂質が増えると、ドロドロになった血液により血管が傷つき、動脈硬化を引き起こします。
よって、血液の流れが悪くなると、皮膚の新陳代謝が悪くなったり、とうぜん免疫力も弱くなり、老化が進みます。

さらに、過酸化脂質は、がんの発生に関わっているとさえいわれているので要注意。

なるべく新鮮な油を使って揚げたものを食べる

このブログでも、油の危険性を取り上げています。

揚げ物が食べたい場合は、できるだけ家庭で新鮮な油を使って自分で揚げて、 揚げたてを食べるようおすすめします。

もちろん、ビタミンCたっぷりのレモン果汁をかけ、体内で過酸化脂質が作られないように抗酸化ビタミンの補給も忘れないように。

外出先で揚げ物を食べるときは、揚げたてを食べられるお店を選ぶのもポイント。

また、市販のお弁当などに入っている揚げ物は、調理してからしばらくたっていると思われるため、衣をはずしてから食べるのがおすすめです。

動脈硬化になりやすい人はこんな人

とにかく野菜といえば、カラダにいいものと考えられています。

もちろん、野菜がカラダにいいのは確かです。だからといって、野菜しか食べないベジタリアンになることが本当に健康にいいかといえば、答えはとうぜんNOです。

ベジタリアン動脈硬化になりやすい

実際、病院で人間ドッグを受けられた方の中には、ベジタリアン動脈硬化の方が多いと言われています。

それはなぜなのでしょうか。

それは、動物性の食品をまったく食べないと、鉄、亜鉛ビタミンB12を十分に摂取できなくなるからです。

ホモシステインという動脈硬化を引き起こす物質が増えるからだと言われています。

この問題には、私たちが食事からとっているメチオニンという成分と、葉酸、及びビタミンB12が大きく関与しています。

メチオニン必須アミノ酸の一種ですが、代謝の過程でホモシステインに変化します。でも、体内に葉酸ビタミンB12が十分にあれば、再びメチオニンに戻ることができます。

しかし、ビタミンB12は、野菜など植物性食品にはほとんど含まれていません。

つまり、植物性食品しか食べていないとビタミンB12が不足気味になり、血中のホモシステイン濃度が高くなって動脈硬化になりやすくなるのです。

ベジタリアンでも、卵や牛乳をとっている方は比較的安全ですが、動物性食品を一切口にしない完全なベジタリアンとなると、動脈硬化の危険性が高くなります。

動物性食品から良質なたんぱく質の補給があれば、免疫力もエネルギー代謝もよくなります。

カラダのことを第一に考えるのであれば、完全なベジタリアンになる必要はないと思います。

マーガリンが動脈硬化を引き起こす原因

バターとマーガリン、どちらが動脈硬化を引き起こしやすいでしょうか。

バターは動物由来の油脂で飽和脂肪酸が多く含まれているため、血管によくない。

一方のマーガリンは植物由来の油脂で不飽和脂肪酸が多く含まれているため、コレステロールを下げる効果があり血管にいい。

よって、バターのほうが動脈硬化を引き起こしやすい 。

そうお考えの方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、正解は逆なのです。

マーガリンのほうが動脈硬化を引き起こしやすいのです。

最近になって、マーガリンなどの多くの加工食品に含まれている脂肪酸は、悪玉コレステロールを上げ、善玉コレステロールを下げる働きがあるとわかってきました。

マーガリンの原料は植物油

植物油は室温では液体なので、これに水素を添加して化学構造を変化させることでマーガリンは作られています。

この製造過程で発生するのがトランス脂肪酸。もちろんカラダに悪いということがわかりますよね。

POINT

トランス脂肪酸の健康への悪影響はアメリカで大きな話題となり、カリフォルニア 州やニューヨーク市をはじめ一部の州や市では、加工食品中のトランス脂肪酸の含有量表示が義務づけられたり、レストランなどでのトランス脂肪酸の使用が規制されたりしています。

日本においては、トランス脂肪酸を含む食品の摂取量が少ないという理由からか、いま現在、特に規制は設けられていません。

とはいえ、私たちが日々口にする加工食品の中に、どれだけのトランス脂肪酸が含まれているか定かではありません。

ですから、毎日パンを食べるなら、動脈硬化予防のためには、マーガリンよりもバターを利用したほうがいいと思います。

まとめ

いかがでしたか。

カラダを老けさせるAGEsをできるだけ作らない「抗糖化」!

動脈硬化を引き起こさないためにも、ぜひ抗糖化に注目していただけたらと思います。