健然ブログ

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空腹でシミやシワ予防!腹八分よりも腹七分のほうが良い理由

空腹でシミやシワ予防!腹八分よりも腹七分のほうが良い理由

アンチエイジングの究極の目標といえば、健康的な長寿でしょう。

介護が必要な状態ではなく、自立した生活が送れる状態での寿命を「健康寿命」といいます。アメリカのマサチューセッツ工科大学のレオナルド・ギャランテ教授が、健康寿命を延ばす遺伝子を発見してから約20年近くたちます。

ここでは、私のたちの健康寿命を延ばすことができる若返りの遺伝子とアンチエイジングではやってはいけないこと、についてご紹介します。

サーチュイン遺伝子とは

「長寿遺伝子」や「若返り遺伝子」という言葉を聞いたことがありますか。その名の通り、カラダを若返らせる働きがある遺伝子のことです。

実は、私たちの誰もがこの遺伝子を持っていることがわかっています。

しかし、この遺伝子は、いつでも働いてくれるわけではなく、ある条件に合ったときだけ活性化し、私たちのカラダを若返らせる働きをしてくれます。

活性化したサーチュイン遺伝子

「長寿遺伝子」「若返り遺伝子」のことを『サーチュイン遺伝子』と言います。

サーチュイン遺伝子は、カラダを老けさせる活性酸素を除去し、肌のシミやシワを防止し、脂肪を燃焼させ、動脈硬化や糖尿病、認知症などのさまざまな疾患を予防します。まさに、夢のような遺伝子なんです。

では、どうやってこの長寿遺伝子を活性化させるのか?

それは、実はとても簡単なことで、活性化の条件とは、「空腹」なのです。

空腹が健康寿命を延ばす理由

空腹が私たちの健康寿命を延ばすことは、さまざまな動物実験で確認されてきました。

アメリカのウィスコンシン大学の研究結果では、二匹のサルの一匹に十分な食事を与え、もう一方のサルにはその約7割、つまり腹七分目に抑えた食事を与え、観察を続けたというもの。

その結果、腹七分目の食事を続けたほうのサルは、制限をしなかったサルに比べて毛もフサフサで、若々しいカラダを保っていたのです。

POINT

少なくとも通常の食事から25%のカロリー制限をした食事を3週間続けることで、長寿遺伝子が活性化することが裏づけられたとされています。

インスリンが長寿遺伝子の働きを抑えてしまう

私たちが食事をすると血糖の上昇を抑えるためにインスリンが分泌されますが、これが長寿遺伝子の働きを抑えてしまうこともわかっています。

つまり、おなかがすいたときにおやつを食べてしまうと、せっかく長寿遺伝子が働きそうになったところを自ら止めてしまうということなのです。

人間は、空腹状態が続いてもカラダを元気に保つためのシステムとして、長寿遺伝子が組み込まれていったと考えられます。

昔から日本では「腹八分に医者要らず」といわれてきました。

しかし実は、摂取カロリーが腹七分、腹六分目のときに長寿遺伝子が活性化すると言われています。

食事をするなら、「満腹」になるまで食べるのではなく、「腹七分目」にして、小腹がすいても毎日のようにおやつを食べることなく、空腹感を味わってみてはいかがでしょうか。きっとあなたの中で、長寿遺伝子がオンになるはずです。

腹七分ってどれくらい?

そもそも腹七分ってどれくらいのことを指すのでしょうか?

ダイエットしたい人も、食べ過ぎないように腹七分目をカラダで覚えておくと、健康的に痩せられるのではないでしょうか。

人の食事量は、食べた感覚しかわかりませんよね。お腹がいっぱい、少しお腹空いている、もう少し食べたいなど、食べ過ぎたか判断するのは難しいものです。

そこで、食事量を感覚ではなく、数字で表すことで、だいたい腹七分とわかってくるものだと思います。

1日3食、朝昼晩、それぞれの食事量を腹七分目を守れるように心がけましょう。

食事量の配分

朝:昼:晩=3:4:3が理想と言われています。

1日2000kcalを朝昼晩で割ると、

朝:600kcal、昼:800kcal、晩:600kcal

になります。1日分の摂取カロリーを決めておくことがポイントなります。

現在の食事の総摂取カロリーを計算

1日の総摂取カロリー×0.7で『カロリー7割』を算出することができます。

(1日どれくらい食べているのか、おおよそのカロリーでも大丈夫)

『カロリー7割』を朝:昼:晩=3:4:3に当てはめます。

アルコールは、 確実にカラダが老けていく

食事は常に満腹ではなく、腹七分目が丁度良いという事実をお伝えしましたが、もちろん、飲料も同じことです。

特にアルコールを飲まれる方も多いと思います。

アルコールは適量であれば、ストレス発散などの効果ももたらしてくれますが、飲みすぎがよくないのは、みなさんご存じの通りです。

「わかってはいるけど・・・・・」という方のために、アルコールの飲みすぎが確実にカラダを老けさせ、過剰アルコール摂取は正常血圧の男性において動脈硬化のリスクを増加させます。

アルコールは胃に負担が大きい

アルコールは飲んだ量の1〜2割は、腸ではなく胃から吸収されているので、飲みすぎると、どうしても胃が疲れてきます。

胃の重要な働きのひとつは、胃から分泌される消化酵素によるたんぱく質の分解です。

胃の働きが悪くなると、たんぱく質の消化がうまくいかなくなり、たんぱく質を分解する働きが低下してしまいます。

つまり、胃の具合が悪くなれば、十分な栄養がとれなくなってしまうのです。

POINT

アルコールのほか、唐辛子のような刺激の強い食品や脂肪の多い食品のとりすぎもよくありません。これらを食べすぎると胃が荒れたり、もたれたりするのは、みなさんも経験上、よくご存じかと思います。

アルコールと肝機能障害

アルコールをたくさん飲めば、当然、肝臓にも負担がかかります。

アルコールを分解するために肝臓は必死になって働き、その際、肝臓で活性酸素がどんどん作られます。その影響が全身におよび、少しずつ確実にカラダを老けさせていくのです。

お酒の適量は人によって違いますが、基本的には、1日、ビールなら中瓶1本、日本酒は1合、ワインは4分の1本、焼酎は0.6合、ウイスキーはダブルで1杯くらいです。

飲みすぎは自らカラダを老けさせるようなものなので、くれぐれも適量を守ってください。

飲酒前の牛乳は胃に優しい?

飲酒前に牛乳を飲んで胃に膜を張るとアルコールが吸収されにくくなるというのは、都市伝説にすぎません。

牛乳を飲むことで吸収はゆっくりになりますが、牛乳やチーズといった乳製品を口にしても、胃に膜などできないのです。

お酒を飲むなら、〇〇も飲め!

アンチエイジングの敵「お酒」を飲んだら、 緑茶で対抗して若さを保つことができます。

アルコールは、カラダに必要な栄養素ではありません。私たちがお酒を飲むと、アルコールを分解し、体外へ排出しようと、肝臓をはじめとするさまざまな臓器が活動しなければならなくなります。

つまり、お酒を飲めば飲むほど、カラダはどうしても老けていくのです。

そこで、お酒を飲んでもなるべくカラダを老けさせない方法をご紹介します。

それは、お酒を飲んだあとに、緑茶を飲めばいいのです。

力を発揮してくれるのは、お茶に含まれているカテキン、カフェイン、ビタミンC、タンニンなどの成分です。

緑茶成分がアルコールに効果的な理由

まず、カテキンには、活性酸素を消去する作用があります。

次にカフェインは、アルコール分解酵素の活性を高めてくれます。

また、高い利尿作用で、お酒を飲むと発生する有害物質であるアセトアルデヒドを体外に排出する働きもあります。

同時に、お酒によるむくみも防ぐことが可能です。

ビタミンCは、アセトアルデヒドの分解に働きます。実際、血液中にビタミンCが多いほうが、アセトアルデヒドの分解能力が高まるのです。

ビタミンCは抗酸化ビタミンでもあります。

そしてタンニンにも、アルコールの吸収を抑える効果と利尿作用があります。

これらの成分のおかげで、肝臓の疲れを比較的少なく抑えることができます。

お酒をよく飲む方は、今日からでも実行しても良いと思います。

睡眠の質を下げる寝酒は、若さを奪い取る悪習慣

アルコールは肝臓に大きな負担をかけてしまいます。

飲むなら1日の飲酒量を守って飲むようにしましょう。そんなアルコール大好きな人に、寝酒用に飲む方も結構多いのではないでしょうか。

寝酒を飲むとよく眠れると思っている人がいるようですが、これは実はまったく逆なんです。すぐにやめていただきたい、悪い習慣ですよ。

寝酒を妨げる行為

寝酒をした日は、たいがいトイレに起きていたりしませんか?

または、尿意のあるなしにかかわらず、夜中に目覚めてしまうこともありますよね。

目覚めると、のどがからからに乾いていることも。それだけでも、アルコールが睡眠の質を下げていることがわかります。

アルコールをたくさん飲むと、最初のうちは、確かに寝つきはよくなるようです。

しかし、睡眠の後半になると交感神経の活動が高まって、目が覚めやすくなってしまうのです。

アルコールを飲んで寝つきがよくなるのは最初のうちだけ。

連用しているうちにカラダに耐性ができてしまうため、やがて寝つきは悪くなります。

では、少量のアルコールならいいかというと、こちらもダメ。

眠るためにお酒を飲んでいる人は、眠りにつこうとして徐々に酒量が増えていく恐れがあります。

十分で質のいい睡眠が私たちのカラダを若く保つために絶対に欠かせないものであることは、改めて言うまでもないでしょう。

睡眠が十分でないと、結果的に肌が荒れて老けて見えますし、実際、体中の各組織の休息や再生が十分に行われず、どんどん老化していきます。

そのうえ、あまり知られていないようですが、睡眠不足が続くとカラダは太りやすくなります。

睡眠不足は肥満の原因になる

睡眠不足は、私たちの食欲に関係している2種類のホルモン、「レプチン」と「グレリン」のバランスを乱すことがわかっています。

レプチンは食欲を抑えるホルモン

グレリンは食欲を促進するホルモン

この2種類のホルモンは、一方が増えると、もう一方が減るという関係にあります。

睡眠不足になると、グレリンの働きが優位になり、たくさん食べても満腹感がなかなか得られず、食べすぎてしまう傾向になります。

しかもグレリンには、カラダに脂肪を蓄積させる働きもあるため、睡眠不足は結果的に、私たちを肥満へと導いていくことになるのです。

ほかにも、睡眠不足が私たちのカラダに与える悪影響は、数え切れないほどあります。寝酒はまさに若さを奪い取る悪習慣だということを、知っておいてください。

ビールだけじゃない!プリン体を気にしすぎるのはNG

尿酸値といえば、健康診断の結果で、よく話題になる数値のひとつではないでしょうか。

尿酸値が高くなる原因のひとつに、肉の内臓、魚の干物などに多く含まれているプリン体の食べすぎがあります。

プリン体は体内で尿酸に代謝され、尿中に排泄されますが、それがうまくいかないと尿酸値が上がります。

尿酸値が高いと痛風を発症しやすくなります。痛風は、文字通り大変痛く辛い病気のため、尿酸はイメージが悪い物質のひとつになっているようです。

尿酸には強力な抗酸化力がある!

実は、尿酸には強力な抗酸化力があることをご存じですか。

尿酸は血中において、日常で食事からしか補給できないビタミンCやファイトケミカルなどの抗酸化物質よりも高濃度で存在し、しかも抗酸化力にも優れています。

ところが、「尿酸値は低ければ低いほどいい」と思い込んでいる方も多くいます。

尿酸値が正常範囲内であるにもかかわらず、プリン体の摂取を減らそうと、食事制限するのはかえって血中で発揮されていた尿酸の抗酸化作用も下がってしまいます。

良質なたんぱく質が豊富な肉や魚などを一切やめて野菜中心の生活になってしまうのは、栄養バランスの面から考えても、カラダにはよくありません。

尿酸が抗酸化物質だからといって、食事でプリン体をとって尿酸を増やそうとする必要もありません。

POINT

尿酸は体内でも作られています

実は体内での生成量のほうが、食事からのプリン体よりも多いのです。普通に食事をしていれば、不足してしまうことはほとんどないのです。

まとめ

いかがでしたか。

長寿遺伝子を活性化させる条件とは、「空腹」なんです。

昔から腹八分目が良いとされてましたが、実は腹七分目が活性化するんです。