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レーシックはすぐには受けられない。5人に1人が不適応と診断される現実

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レーシックを受けるか検討している方は、やはり「怖い」「眼の手術」という不安になります。日常生活では想像しないわけなので、誰でも抵抗があるはずです。

第一印象で思うのはやはり「恐怖」です。怖い思いまでして眼の手術をうけたい?と。

しかし、レーシックなどの眼の手術は自体は一般的に行っており、白内障手術になれば、年間100万件以上も行っております。

 

また世界的にレーシック手術は十分普及しており、安易に行えるのです。

また原理上は失明のリスクがないことと、手術は数分で終わり、麻酔は注射ではなく点眼です。

 

ここでは、レーシックを行う手順を踏まえて、適応検査について詳しく説明します。

適応検査では5人に1人が不適応と診断されレーシックを受けることができないという結果がでています。

 

なぜ検査をするのか?気になる方も多いと思いますが、適応検査の大切さを知っていただくため長い記事になります。最後まで読んでいただけると幸いです。

レーシックの手順は大きく分けて4つに分かれます。

  1. 点眼で麻酔
  2. 角膜にフラップを作成・めくる
  3. レーザーを照射
  4. フラップを戻す

1.点眼で麻酔

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2.角膜にフラップを作製・めくる

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3.レーザーを照射

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4.フラップを戻す

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まとめればこの4ステップに集約されます。

たったこれだけで、あなたの近視や乱視が治るのです。

所要時間は片目で約5分、両眼約10分。さらに突き詰めると、②と③のふたつのステップで、レーシックがうまくいくか、失敗に終わるのかが決まってしまいます。

1.フラップの作製とは

ステップ①のフラップの作製方法には、ケラトームを使用する方法とイントラ(フェム トセカンドレーザーを使用する)方法があります。

ケラトームとは医療用の電動カンナのことで、約50年の歴史があります。

 

一方のイントラは、フェムトセカンドレーザーを使用しますが、レーシックで使用する「エキシマ」と呼ばれるレーザーとは全く異なるものです。

 

一口にレーザーといっても、レーザーポインターから脱毛用レーザーまで千差万別で、レーザーの解説をすると

  • エキシマは面で削り、フェムトセカンドは点で削る
  • エキシマの方がはるかに細かく削ることが出来る

この2点のみ理解しておいて下さい。

 

ケラトームとイントラの関係は、ちょうどマニュアル車オートマ車の関係に良く似ていて、運転のうまい人がマニュアル車を運転すると、燃費もスピードもオートマ車を上回るパフォーマンスを引き出せますが、慣れない人にはオートマ車が適しています。

 

同様に現在の段階では、熟練のドクターはケラトームを、慣れないドクターはイントラを好む傾向にあります。

ただしオートマ車が年々進化しているように、フェムトセカンドの器械は大きな可能性を秘めていて、将来性能がアップし、エキシマレーザーを使わずにフェムトセカンドレーザーのみでレーシックが出来るかも知れません。

 

2.エキシマレーザーの照射

先ほどレーシックには、エキシマレーザーを用いると述べました。

このレーザーは紫外線の一種で、角膜をとても細かく面状に削ることが出来ます。

削る面のデザインは、手術前の検査で決められますが、ここでも先ほどのマニュアル車オートマ車のような、器械による差があるので注意が必要です。

 

「どのようなデザインで削るか。」担当医師により決定されるこのデザインこそが、レーシックの成否のカギを握る最重要ポイントで、医師の腕の差が出るところなのです。

 

3.どうして検査が必要なのか?

レーシックは検査、医師の診察、レーシックについての質問などを細く説明がり、平均では2時間ほど時間を要します。でもなぜそんなに検査が重要なのでしょうか。

 

大きく分けて二つの理由があります。

 

レーシック希望した方の、なんと5人に1人、20%の方が不適応と診断され、レーシックを受けることができないとされています。

 

レーシックについてあれこれ悩む前に、まず検査を受けます。この受けられるかどうかの検査を専門用語で「適応検査」と呼びます。

 

次に、レーシックでは角膜をエキシマレーザーで何マイクロメートル削って何ミリ

メートルの照射径にするといった削るデザインによって、手術後の見え方が決定します。

 

理想的な見え方に少しでも近づけるよう、正確な検査を受けて頂くことが大切なのです。

理想的な見え方は個人個人で異なり、寸分たがわぬレーシックを行うためには、いわばオーダーメイドで洋服を仕立てる際の「採寸」が必要になるのです。

 

 

この検査を「術前検査」と呼びます。

レーシック前にはこの「適応検査」「術前検査」が必要で、通常2回以上病院に通うことになります。

 

それでは適応検査について説明します。

 

4.適応検査

眼科学会が発表しているガイドラインに示したような状況ではレーシックを行わないようにと記載されています。

この状況のことを「禁忌」といい、初めに行う適応検査は、この禁忌に当てはまらないか、またメガネを掛けて視力が出る状態か、先に治療すべき眼の病気はないかなどを調 べます。

 

※禁忌(手術を受けられない方)

  • 活動性の外眼部炎症
  • 円錐角膜
  • 白内障(核性近視)
  • ぶどう膜炎や強膜炎
  • 重症の糖尿病や重症のアトピー性疾患など、創傷治癒に影響を与える可能性の高い全身性あるいは免疫不全疾患
  • 妊娠中または授乳中の女性

 

なお、年齢に関して上限はありませんが、下限は原則18歳になってからレーシックを受けることが出来ます。

 

では具体的に行う検査について説明いたします。

視力検査(近視・遠視・乱視の度数検査)

まず器械で近視・遠視・乱視など屈折の状況を測定します。

単位はD(ジオプター)で表すのですが、これはレンズの度数を表す単位で、平行な光を当てると1メートル先で焦点を結ぶレンズの度数を1Dとしています。

50センチメートルですと2D、25センチメートルなら4Dとなります。

近視の場合、リラックスしている目で1メートル先にピントが合っている状態はマイナス(-)1Dの近視、50センチメートルなら2Dの近視と表現されます。

 

コンタクトレンズをお使いの方は、ケースにこの値が記載されていますので、すぐに確認してみて下さい。

値が大きいほど近視が強いことになり、(-)10Dを超えるとレーシックが受けられない可能性が増します。

近方視力

また遠くの視力を測るだけでなく、 近くの視力(近方視力)を測っておく必要があります。遠くにきちんとピントを合わせたメガネをかけると近くが見えづらくなるのが老眼の症状です。

 

レーシックを受けて遠くはよく見える!と感動しても、近くが見えないとショックを受けないために、手術前に実際の目の状態をよく知って頂くということも重要です。

 

またメガネやコンタクトレンズで視力が出ない方は、レーシックを受けて頂いてもやはり視力は出ないので手術不適応となってしまいます。

眼圧

眼圧、すなわち目の硬さを測る検査です。

眼科で検査を受けた時、目に空気がプシュッと当たって嫌だったー、という経験はありませんか。

あの一瞬の間に、空気が角膜に当たって凹んだ面積や時間などから目の中の圧力を推測できます。

 

ある程度の硬さがないと目の構造を維持できませんが、眼圧が高くなると目の奥にある視神経と言われる部分が痛んでしまいます。

緑内障という病気で、禁忌ではありませんが、進行している場合はレーシックが受けられないので注意が必要です。

 

またレーシックを受けた方が、数年して緑内障に なってしまうケースもあり、元々自分の眼圧が正常だったかどうか知るためにも、眼圧検査は必ず受けましょう。

角膜内皮細胞数

角膜は大きく分けて三層になっています。

その一番内側にあるのが角膜内皮細胞です。

生まれた時は1平方ミリメートル当たり約3000個あるのですが、生きている間に少しずつ少しずつ減ってきます。

 

しかし酸素不足状態が続いたり、病気や怪我で傷ついたしてしまうと通常よりも早く減ってしまいます。

基本的に1500個以上内皮細胞があればレーシックを受けることが出来ますが、ある程度の数以下(500〜800個ぐらい)になってしまうと角膜の透明性を維持できなくなってしまいますので、レーシック不適応と診断されます。

 

また角膜フラップが接着する際にも重要な働きをするので術前にきちんと検査しておくことが大切です。

角膜厚

角膜の厚さは平均で0.5ミリメートルです。

レーシックの際、近眼の強い方は、それ だけ多く角膜を削る必要があります。

矯正する度数が強くなればなるほど切除する深さは深くなりますが、どこまでも角膜厚を薄くしてもいいというわけではありません。

 

世界基準としてこれまでの経験値から、レーシック後も角膜厚は0.4ミリメートル、角膜ベッド厚(角膜厚からフラップの厚さを引いた値)は0.25ミリメートル以上が必要であると考えられています。

 

これ以上薄くなってしまうと角膜の形状を維持できなくなるため、度数が強すぎる方やもともと角膜厚が薄い方はレーシックを受けられません。

涙液量(ドライアイ検査)

レーシック後は角膜の神経が一時的にダメージを受けるため、ドライアイになりやすいと考えられています。

そのため、手術前に涙液の分泌量や安定性そして角膜の状態をきちんと検査しておきます。

もともとドライアイ症状が強い方には手術前からドライアイ用の点眼を処方し、さらに涙点プラグ(涙が流れこむ穴にシリコーン製のプラグをして涙を貯めるもの)を挿入しておくことがあります。

 

逆にコンタクトレンズを装用することにより 起きていたドライアイ症状の場合は、レーシック後に軽くなることもあります。

角膜形状

角膜の形状(凸凹)を鋭敏に測定できる器械がどんどん開発実用化され進化しています。

適応検査の最大の目的は、レーシック禁忌である円錐角膜という病気を初期のころから見つけだすことです。

この器械が普及する前は円錐角膜が進行し、角膜が大きく変形するまでなかなか診断できなかったのですが、今はとても鋭敏に発見できるようになりました。

 

またあなたがノーマル照射に向いているか、カスタム照射が必要かを判断するのもこの検査です。

カスタム照射を行う際には、後述する術前検査の際にももう一度検査を行い、二回の結果に基づいて照射します。

 

余談ですが、角膜形状検査はレーシック後にも数回行い、レーシックの際、照射がきちんと狙った位置に合っているかなども確認します。

医師の診察(スリット・眼底検査)

適応検査では、医師が直接目全体の検査を して、禁忌に当たる病気などが隠れていないかチェックします。外眼部炎症、白内障ぶどう膜炎や強膜炎などの疾患は、眼科専門医が診察するとまず見逃すことはありませんのでご安心ください。

 

まとめ

以上で適応検査が終わり、晴れてレーシックが受けられる権利を獲得したわけですが、 人間の行うことに100%はありません。

術前検査では優位眼と瞳孔径をチェックした後、 特に重要な項目を再度検査し、ヒューマンエラーを減らしています。

 視力と角膜形状は術前検査でも再度行うことが多く、この結果でノーマル照射かカスタム照射かの最終確認をします。

すべてのデータを取り終えたところでもう一度医師の診察があり、レーシックに ついての質問を受け、細かく説明します。

 このため平均で二時間、場合によっては三時間 程度の時間を要します。

手術はたった10分程度ですので、いかに検査が大切か実感して頂けると思います。