急にものすごく「ステーキ」が食べたくなるのは何故でしょうか?調べてみた
大好きな「お肉」三日も食べないと「肉、食いたいなぁ」 と思わずうなってしまうことありますよね。
私は月に1度ものすごく焼く肉食べて〜!という衝動にかられます。
今回は急に「食べたくなる」お肉のウマさの秘密って何なのかを調べてみました。
そして、特売の肉を家庭で、専門店並みのおいしさに調理するコツも調べてみたので参考にしてみてください。
目次
日本人はお肉が大好き
かつて日本では長い間、仏教の影響で肉食が戒められてきたと言われています。
なかでも牛肉は絶対に御法度だそう。解禁になったのは明治五年。ほぼ一千年の間、庶民には無縁だった牛肉のすばらしい味わいは、たちまち大流行し、文明開化のシンボルともなった肉料理の「牛鍋」は現在の一般的なすき焼きとはまた違い、みそ仕立てで、値段も十銭。今の価格で二千円くらいと高価だったのです。
一人当たりが年間に食べる肉の量が日本の3倍にもなるアメリカ人。
好きな料理は、やっぱりステーキです。ステーキにもいくつか種類があり、サーロイン、テンダーロインの「ロイン」は牛の背骨の辺りの肉で、「サー」は「とびきりの」「テンダー」は「柔らかい」の意味なんです。
またヒレ肉の中心部分を厚切りにしたステーキをシャトーブリアンといいます。ニューヨークカットというステーキは、マンハッタン島に似た形から、その名が名づけられたそうです。
「ステーキ」を作ってどちらがジューシーかの実験
調理には「塩コショウした牛肉」を「焼く」と「茹でる」、「牛脂」と「サラダ油」、「牛肉のだし」と「昆布だし」で調理していきます。
そして【歯ごたえ】【油】【だし】の順でどちらがもっともジューシーで美味しいかを実験してみました。
結果、ステーキの味わいの要素がでているものが圧倒的にジューシーで美味いということがわかりました。
「焼く」と「茹でる」ではたとえ同じ肉でも茹でると固くなってしまいます。逆に焼くと香ばしさが加わり、ますます旨くなっていくんです。
「牛脂」と「サラダ油」ではコクと満足感で勝る牛脂のほうが上でした。
豆腐と昆布の伝統的な組み合わせよりも、牛肉のだしが圧倒的!
牛肉のうまみは非常に複雑で口に含んだ瞬間からなんらかの物質が放出され、なんとも言い難い複雑な味わいが堪能できるというわけなんです。
その、なんらかの物質とは一体何なのでしょう?
お肉のあの複雑な味わいと食べたくなる秘密
ステーキのうまみには惹きつける何かがきっとある!お肉に含まれる成分とは。
肉のうまみの秘密
これらの成分から、肉自体には「アミノ酸(グルタミン酸塩)」を含み、「アミノ酸」がさらに増えることでさらに「うま味」が増し、繊維がほぐれて食べやすさも増し、「おいしい」と感じるようになるというわけだそう。
お肉に多く含まれるタンパク質がカラダをつくる成分として働き、一番手っ取り早くこの栄養分をとるには「肉を食うのがいい」と、ずっと昔から世界的に共通の認識があるため肉を食べたくなるんだそう。古くからのDNA的な要素も含まれているんですね。
牛脂にも秘密が
私たちはそのアブラが欲しくてたまらなくなるのだそうです。
肉を食べると、肉に含まれる油脂、とくに牛脂はドーパミンを放出し、とても良いもの、これは報酬だ!と脳に刷り込まれるんだとか。ドーパミンとは「快感や多幸感を得る」「意欲を沸き立たす」という物質です。
『ジュ~ジュ~』焼ける音だけでも、ドーパミンが出ますよね。それらによって脳がなんらかの報酬システムを活性化させているのだそうです。
自宅でできる美味しく調理する簡単なテクニック
ステーキが食べたくなる秘密がわかったので次は、自宅で美味しいステーキを作ってみませんか?
ここでは美味しいステーキの作り方と美味しいお肉の選びかたをご紹介します。
ステーキの歯ごたえは、焼き始めのときの肉の温度
肉が冷たいまま焼き始めると熱いフライパンに入れても、なかなか表面温度は上がりません。そのため焼き色がつくまで時間がかかり、どうしても肉がかたくなってしまうのです。
しかも表面が焼き上がっても中心部は冷たいまま。これではおいしいはずがありません。ステーキを焼くときは、まず肉を室温に戻すのがコツ。冷蔵庫から出すときもパックに入れたまま放置すると、脂肪が酸化したり、水分が流れ出てしまうので、キッチンペーパーに包んでおくと良いでしょう。
目安は肉を指で押してみて全体が柔らかく、表面につやが出るくらいまで置くと良いでしょう。
ステーキの歯ごたえを左右する筋切りテクニック
包丁の背などを使って、トン トン軽くたたくだけで済ませる人も多いですが、これでは柔らかくならなりません。実は肉の筋には二種類あって、1つは筋肉を包む膜、まずこれを切り落とします。
次に筋肉そのものの繊維で、肉をよく見ると筋が斜めや横に入っているのが分かるはずです。この筋に対し、直角に包丁を当て、切っていきます。包丁の先で筋を短く切るように、ちょうど浅い穴を開ける感覚です。筋の方向の見分け方は、筋に沿って入ってい ることが多い脂肪を参考にするとよいでしょう。
美味しい肉の選び方
おいしいステーキ作りの秘伝が分かったら、次は肉選びです。
スーパーの特売でも十分おいしい肉を選べます。ポイントは、まず脂肪が黄色や赤ではなく、白いもの。また脂肪の入り方は筋状のものよりも、プツプツと粒状のものがおいしく食べられますよ。
ただ、脂肪がかたまりになって入っていても、リブロースのようにおいしい肉もあるのでできればチェックしてみてください。そして肉汁の出ていないものを選ぶのがポイントです。
次はまとめ買いした肉の保存法。パックに入れたまま、冷蔵庫に保存すると味が落ちるばかりか、表面に細菌が繁殖することもあります。保存するときは肉をペーパータオルなどで包んでから、ラップやビニール袋などに入れ、空気を抜いてから保存しましょう。このまま冷凍庫で急速冷凍してもかまいません。解凍は冷蔵庫に移し、ゆっくりするのがコツです。
牛肉を食べると 血ののめぐりが良くなり免疫力がアップする
「体温が高めの人のほうが、病気にかかりにくい」という話を聞いたことはありませんか?
平均体温が低めの人より、高めの人のほうが、免疫力が高いといわれています。
いったい、なぜでしょうか。
牛肉は代謝をあげるルーキー
食事をすると、体内では食べ物の栄養をエネルギーに変えるために、さまざまな化学反応が起きています。いわゆる、代謝です。
一般的に化学反応は、温度が低めよりは高めのほうが活発になります。
このことから、私たちの体内でも体温が上がると代謝が活発になり、免疫力がアップして病気にもかかりにくくなると考えられているのです。
代謝が活発になれば食べたものは効率よくエネルギーや必要な成分に変わり、有毒な物質などの分解もいっそう促進されます。
実は、私たちが食事から得たエネルギーは、エネルギー代謝の結果として、その約80%が熱に変換されて体温を維持するために使われています。
体温と食べ物は、想像以上に密接な関係があるのです。
食事誘発性体熱産生ってなに?
食事をすることでエネルギー代謝が活発になって熱の生産量が増えることを、特異動的作用(食事誘発性体熱産生)といいます。
食事をするとカラダがだんだん温まっていくと感じるのはこの作用のためです。
特異動的作用は、摂取する栄養素によって異なります。中でもたんぱく質は、糖質や脂質に比べて熱の生産量が高い栄養素です。
カラダは血液の循環によって温まっています。
ですから、健康のためにも、アンチエイジングのためにも、良質のたんぱく質が多く含まれる肉を食べて、血のめぐりをよくしましょう。
特に血液の成分になる鉄も豊富な、牛肉がおすすめなのです。
まとめ
いかがでしたか。
お肉が食べたくなる理由がわかってきましたか?笑
お肉は、アンチエイジングにも良いし、免疫力を高める力も豊富にあります。
おいしく食べて、内側からキレイになれるのだから食べないわけにはいけませんよね。